サプリで効率よく成分摂取

手軽に摂取できるサプリメント

サプリメントは普段の食生活で栄養が偏りがちな人を支える重要な役割を果たすようになっており、ある調査では日本人の2人に1人は健康食品やサプリメントを利用しているという結果もあります。サプリメントの中で最も人気があるのは美容関係のもので、美肌やスキンケア関係の商品です。プラセンタやコラーゲンなどが主成分のサプリメントです。

これから先のサプリメントの成長分野として特に注目が高いのが、今回紹介する認知症対策および脳機能の改善をサポートする分野です。現時点でも需要は伸びており、すでに多くの方がこの悩みを解決するために医薬品などを利用しています。今後は医薬品だけでなく、もう少し手軽に取り組める認知症予防策として広く認知されると考えられています。

ただし、未開拓の部分も多い認知症対策でもあるため、今後必要になることは、サプリ飲用による効果の有無を確かめづらいユーザーの不安や不満を減らすために「機能性食品」などの表示制度を整備することなどが挙げられます。

認知症予防に注目されている成分

認知症対策サプリとして効果があると言われている成分の中で代表的なものを紹介します。

プラズマローゲン
プラズマローゲンについてはすでに紹介していますが、リン脂質の一種で脳細胞や神経細胞をコントロールする役目があります。アルツハイマー型認知症ではプラズマローゲンが減少する傾向にありますが、食事から摂取することが難しいため、補助食品としてサプリを飲むことが対策として注目されています。

イチョウ葉エキス
イチョウ葉エキスは血行促進の効果があるため脳の血流改善を促し、脳機能の回復や記憶力の維持に効果があることが分かってきました。そのためイチョウ葉エキスを主成分とする記憶対策サプリも注目されています。

オメガ脂肪酸
青魚に多く含まれるDHA・EPAはよく知られているオメガ脂肪酸の一種です。脳の中で記憶を司る部位を海馬と呼んでおり、海馬にはオメガ脂肪酸が多く含まれています。ただし、年齢を重ねると海馬の中のオメガ脂肪酸の量が減少するため積極的に摂取することが望まれます。

この他にも、水素やジオスゲニン、アスタキサンチン、ビタミンB群、フェルラ酸といった成分が認知症の予防に有効とされています。

アレルギー物質に要注意!

サプリメントに有効成分が多く含まれていることは重要な要素ですが、見逃してはいけないのが原料の中にアレルギー物質が含まれていることがある点です。

認知症対策のサプリメントで今まで用いられてきた原料には、鶏肉、ホタテ、魚卵や青魚、カニやエビなどの甲殻類など、アレルギーを持つ方には避けなければいけないものが含まれていることがあります。健康のためにサプリメントを服用しても、逆にアレルギーの症状が出て健康を害することに注意が必要です。大豆も多くの健康食品やサプリメントで使用されているので注意してください。

食品アレルギーには先天性のものもありますが、気づかないうちに後天性のアレルギー体質になっていることもあります。サプリメントを服用する中で体の不調があり、副作用の疑いがあると感じた場合には服用を中止しましょう。食品アレルギーは病院で検査ができますので、気になる方は確認してみてはいかがでしょうか。